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53号 自立という名の勘違い

2022.03.01

昨年から取り掛かっている小冊子の作成がようやく追い込みになってきました。一昨年前に師匠に経営のことで相談した際に、「辻さんは会計が詳しいのだから、分かり易い会計の本を書いてみたらいいよ。やりきったら、それが強みになるよ。」と強く私の背中を押してくださったことがきっかけで、小冊子の作成に挑戦をしています。

昨年1月にタイミングよく、同友会の方からMQ会計の勉強会をして欲しいという声掛けを頂きました。私にとって渡りに船です。この講義を本にすればいいと思って、資料を作り、講義をさせていただきました。講義もそこそこウケてこれを文章にしたら面白いぞ! と意気揚々に、しゃべった内容を文章にしました。出来上がったものを読んでみると、おもしろくないんです。どうしたらいいのか途方にくれました。

悩んでいるときに、「ライティングゼミ」のネット広告が目に入りました。文章の書き方。本の作り方を教えてくれるという内容でした。本の書き方のポイントは、いきなり文章を書くのではなく、まずは目次を作る。8~10章で章立てをして、1章につき5項目、1項目を2000字で書く。そうすると、8~10万文字となり本が出来上がると教わりました。
私も章立てしてみました。1章を5項目に分けたら終わりました(涙)。2章には進めませんでした。これでは本は無理だなぁと諦めてかけました。またしても偶然に、補助金を使って小冊子を作りましょう! という広告が目に入りました。

これを使えば、お金の負担も減るし、ページも減る(笑)。補助金をもらったらゴールが設定されるぞ。これしかない! と申し込みました。採択されてから書いていたのでは間に合いません。小冊子を書き始めました。

ネタ探しに、MQ会計を発明された西先生の本や、西先生を紹介してくださった滋賀ダイハツの後藤社主の本をもう一度読み直しました。そうすると、分かった! と思っていたことの理解が不十分だった。また、興味がなく読み飛ばしているところもたくさんありました。興味がなかったのは、初心者に対して丁寧に説明をされていた部分です。小冊子を作るというアウトプットすることで、MQ会計が十分には分かってないこと。このくらいは初心者でも分かるだろうという傲慢さなど、自分の未熟さを気づかせていただきました。これは、アウトプットすることで気がつけたことです。

ほぼ書き終わって、もう一つ気がついたことがあります。私は、「人は自立することが大事」という概念が強いです。人に頼らずに自分でやるのが正しい。と強く思っています。これがパラダイムシフトしました。

この小冊子の内容は、西先生の本、後藤社主の本、その以外の方々の本や師匠から聞いた話の焼き直しです。西先生をはじめとする先人の知恵をお借りして、私なりの解釈で書き直しています。つまり、他人の力をお借りして、小冊子が書きあがったのです。もっと言えば、MQ会計の講義のチャンスを頂いたこと。師匠から背中を押してもらったこと。本の書き方をゼミで教えてもらった。などこの小冊子には、いろんな方からチャンスや勇気や知恵をいただいています。

いろんな方の応援を見落とし、自分一人の力で書ききったと思っていました。自立と言う言葉を利用して、傲慢な生き方をしていたと思いました。応援を頂いた方から良くやった! と言ってもらえるように、さらに内容を吟味して仕上げていきたいと思います。