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55号 ゴールからの逆算

2022.04.01

今年の目標の小冊子ですが、昨年のGWには自分なりには書き終えていました。この調子なら、昨年中に、できるだろうと思っていましたが、まだ完成しません。自分の予想と違って、ここまで伸びた理由を分析してみました。

私はマネジメントゲームという研修で、「経営は逆算だ!」と参加者に伝えています。経営計画を立てるときに、過去の売上から考える人が多いです。そうではなくて、利益からスタートするという考え方です。今期いくら儲ける。そのため経費はこれくらい使う。そうするとこのくらいは稼がなければならないと考える方法です。

別の言い方をすれば、家族で東京ディズニーランドに行くのに、到着時間を決めずに出発する人はいないと思います。東京ディズニーランドに11時に到着する(ゴールを決める)。そうすると東京駅に10時到着、名古屋駅は7時半、私の住んでいる駅は6時出発、家は5時45分に出ればいいと考えると思います。

まさか、今から家族に東京ディズニーランドに行こうといって、名古屋駅に向かって、目の前のこだまに乗ったら東京駅に14時到着。東京ディズニーランドに着いたら15時をすぎて、パレード見れませんでした。なんてことはやらないですよね。

ゴールを決めて、ゴールから今やることを逆算して決めていく。別の言葉で言うと、バックキャストともいえます。

スタートからゴールを考える方法は、フォアーキャストといいます。EVの将来を考えるときに、今の技術はここまできているから、2025年には、このようになっているはずと今から考えるやり方です。

私は昨年の初めに、本を書くことを決め、3月くらいから書き始めました。書きたいことを書ききったのが昨年のGWです。読み直してみると、話の流れがおかしい部分がありました。コピペして順番を入れ替えたりと何度も訂正しているとだんだん小冊子への興味が薄れてきて、筆が止まりました。

それでもやらなきゃと思い、いろんな人に小冊子を読んでもらって、アドバイスをもらったところを訂正しました。なんとか、出来上がったと思って、編集者に送りました。そうすると「辻さん、章立てしてください」といわれました。目次も作らず章立てもせずに書いていることに気がつきました。

章立てしてみると、テーマ別に話がまとまってきて、読みやすくなりました。さすがだなぁと思って、章立てしたものを送ると、次は「小見出し」をつけてくださいといわれました。
やってみると、自分ではテーマ別になっていると思っていたものが、その章にそぐわない話が入っていました。また小見出し(話)が多い章があり、バランスが悪かったです。それを直すと、かなり文章がすっきりしました。

作業が終わって、しまった! と思いました。私は、やっていたのは伝えたいことを、つらつらと書き並べているフォアーキャスト的な取り組み方でした。バックキャスト的に、小冊子(本)を章立てして、話の流れを作る。各章を説明する小見出しを作る。ゴールから逆算すれば、迷い少なく取り組めたと思います。

例えれば、家を建てるのに、身近にある部材を買ってきて、設計図もなく、イメージで家を建て始めたようなものです。これだと部材(時間)を無駄にしますよね。ゴールからの逆算は大切ですね。