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3号 楽に生きることが幸せか?

2020.02.01

ニュースレター「多生の縁」3号を発行することができました。受け取っていただける方がいるからのおかげと感謝しています。

「楽に生きることが幸せか?」

私はマネジメントゲームという研修を主宰しています。この研修は、製造業の社長となって5期経営するというものです。孫社長もソフトバンク立ち上げ前に受講して、後日「あのときMGを体験していなければ、今日のわが社はなかった!」と言わしめた、内容に満ちた研修です。
先日参加したMGの話です。4期まで順調に自己資本を495にまで伸ばし、価格競争力が上がる青チップ5枚、大型機械、販売能力9個、完成品11個の盤石な体制でした。「今日は勝ったな」と思いました。しかし、隣のTさんが「青チップ7枚です」というのです。
同じ卓の人が青チップ6枚以上持っているとその卓にいる人全員がサイコロで青チップを今回使えるか?次回に繰り越すか?を決めます。勝負に来たTさんからです。7枚中3枚しか成功させることがでませしたが、私が、5枚中なんと1枚でした。逆転の可能性に、周りは盛り上がります。
青チップの状況ですが
3枚・・・・Tさん
2枚・・・・A、Bさん
1枚・・・・Cさん、私
一番勝ちやすい位置にいたのに、一気に不利な状況になりました。どうやったらTさんに勝てるか?まずはいろんな単価(P)での損益分岐点を確認しました。考えていると、自分自身がワクワクしてることに気が付きました。
ゲームがはじまりました。まずは現金を稼ぐために、低価格の市場に9個販売すると、予想通りTさんが7個乗ってきました。最悪2個は売れるからと自分に言い聞かせ、最高プライスを提示、単なるはったりかと思いましたがTさんは許してくれませんでした。甘い予想でした。がっかりしていると、「コールミスですよ」と声がかかりました。助かりました。216円を手にすると、遅れていた青チップをすぐに買い増し、Tさんのチップに追いつきました。
それで自分の売りたい単価(P)でしばらく売っていました。損益分岐点を超えたら、それ以降は、粗利=利益になります。ここで戦術変更です。「行数を早く進めるために低価格でも売る」
結果は、ラッキーカードのおかげもあり、90個販売することができました。
終わった時の感想で「今日の5期目が一番楽しかったです。」と答えていました。一番不利な状況からスタートした5期目を楽しいと無意識に言っていました。
5期目Tさんが、勝負に来ずに青チップ5枚でしたら、楽に勝つことができたと思います。それは、Aボタンを押し続けたらクリアーできるゲームのような味気ないもの、面白みのないものになっていかもしれません。
私は、楽に生きることが幸せだと思っていましたが、それは勝負のなかった5期目のようにつまらないものなのかもしれません。勝負に行くから面白い、挑戦するから面白いと師匠に教えられています。まさにこの勝負にいった5期が私にとっては、その瞬間でした。
ゲームですらこのくらい楽しんだのですから、現実でしたら、もっと楽しいことになるような気がします。しかし、現実の私は、勝負を避けてきて、現金残やその期の利益ばかりを気にしていました。今年はしっかり経費と時間をかけて、魅力(青チップ)を増やしていきたいと思います