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4号 相手の立場に立つ

2020.02.15

私は、大成物流以外に、総本家辻という卸会社の経営をしています。今回は、総本家辻でのことです。昨年の夏に、取引額の大きい会社に商品の値上げのお願いに行きました。そうすると、カタログ切り替えまでは待って欲しいとA部長から言われました。
カタログが切り替わり、新しい価格で納品をしていると、倉庫の担当者から御社の納入価格が違っていると連絡がありました。調べてみると、値上げ前の単価のままだったのです。
早速、A部長へ連絡をすると、納入価格のことはB子さんだから、B子さんに言ってくれとたらいまわしです。B子さんに連絡をすると、話を聞いてないので、価格データを更新していないというのです。決めていたことが伝わってないことにいら立ちながら、A部長との話で次のカタログから値上げOKをもらっていますというと、これからのことについては、新価格に変更できますが、以前のことについては変更ができないのです。と言われました。
ここで争っても仕方ないので、A部長に連絡しました。そうするとデータベースを修正するのが大変らしいので、この二週間分だけはまけてくれないか?というのです。話がこじれて取引が減るのも困るのでしぶしぶ了承をしました。
しばらくすると、B子さんの名前で、法外なカタログ代協賛のお願いがきました。Aさんとカタログ協賛代については、二年に一度で一商品あたりの金額を決めていました。その更新の年でのなく(昨年支払済み)、また一商品あたりの金額が4倍にもなっていました。
B子さんに「A部長と二年に一度というお約束で昨年お支払いをしていますので、どういう意味のカタログ代ですか?」と聞いたところ「うちの事業も大変ですのでご協力をして頂けないかと思いまして」とおっしゃいました。「協力はさせていただきたいですが、これは後出しじゃんけんですよ。こんなに値上がりしたら、カタログから外してもらう商品も出てきます。先日の値上げの件でも協力しましたので、このカタログ代は協力できません」ときっぱりと断りの返事をしました。言ってやったと大満足です(笑)。
二日ほどして、ちょっと言い過ぎたかなぁと思いながら、相手の立場になってみると、B子さんは会社命令(上司命令)で、カタログ代を請求しただけ。取引業者に言いにくいことを、会社の代表としてお願いをしていることに気が付きました。
それで、「今回の突然のカタログ代請求で、B子さんもいろんなメーカーから文句を言われたと思います。大変なお仕事でしたね。会社からの命令で、人が嫌がる仕事をやり切られたこと頭が下がります。」とハガキを書きました。すぐにB子さんから、ありがとございますと返事のメールがありました。
しばらくすると、二週間の差額が入金されていました。B子さんが二週間分を支払う面倒な手続きをしてくださったのです。こちらから言えば、もらって当たり前のお金ではありますが、相手の立場に立ってはがきを書かなければ、この二週間分の入金はなかったと思います。その上、B子さんとの関係も以前よりも良くなりました。
今回は、相手の立場に立った対応をすることで、こちらの意見が通って、相手のとの関係が良くなるという本当の勝利を得たように思います。