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34号 ルールとは

2021.05.15

皆さんは、ルールと聞いてどんなイメージがありますか?社員として働いているときはルールが面倒なものと思っていました。経営者に立場に変わったら、ルールは守るべきものだと考えが変わりました。かなり自分勝手ですね(笑)。

経営の勉強会でルールの話になり、A社長が質問をされました。従業員さんが帰宅の際に工場のカギを忘れたそうす。それで最終のチェックシートを作りました。鍵はして帰っていますが、たまにチェックを忘れているので、社長がチェックシートの最終確認をするようにしました。チェックを忘れていたことを注意すると、従業員さんから「社長も最終確認を忘れていますよ」と逆に指摘を受けました。お互いに指摘しあうようになり関係性が悪くなったそうです。

後から考えると、鍵さえしてくれていれば特に問題がなかったのに、わざわざチェックしてないこと(ルール通りにやらなかったこと)を問題にしたのが悪かったと思い、経営に大きな影響のないこと(多少のルール違反)はとやかく言わないようにしようと思ったそうです。

ある時、自宅が近い別の従業員さんがお昼休みに少し遅れて工場に戻ってきました。うるさく言うと、また前の従業員さんのようになるのも困るのでスルーしたそうです。この時、どうしたほうが良かったですか?と経営の師匠に質問しました。「○○さんは何のためにルールを作ったの?」と聞かれました。A社長は答えに窮されていました。私もなんて答えていいのか悩んでいました。

「ルールを作る目的は、お互いが安定した、安全な生活を送るためなんだよ。もちろん少ない方が良いけど、全くないのもおかしい話だよ。もし道路で左側通行というルールがなかったどうだろう?誰もが右でも左でもいいと言って走ってたら目の前から対向車が来るよね。左側通行というルールがあるから、みんなが安心して走れるんだよ」と言われました。

「それじゃ今回はどうすればよかったですか?」とA社長が質問をしました。

「家が遠い人の中には、家に帰れる人を羨ましいと思っている人がいると思うよ。そういう人から見たら、遅刻してくるのは腹が立つと思うんだよ」なるほどと思いました。だけどそれが遅刻した人にどうつながるのかが分かりませんでした。

「○○さん、お昼に遅刻したよね。お昼に帰ってない人から見たら、印象が悪いと思うんだよ。こういうことを繰り返すと周りからの評価が下がって、仕事がやりにくくなると思うんだよ。それは○○さんにとって損なことだと思うから、遅刻はしない方が良いと思うよ。別に怒る必要もないし、また○○さんが他の仲間とやっていきずらいことを教えてあげているだけだよ」とアドバイスを頂きました。

私は遅れたことを罰したいと気持ちがありました。師匠は、遅れた人が損をしないように、やりやすくするようにとアドバイスをしています。目的の違いだなぁと思いました。

これ以外にルールの運用について、二つのポイントを教えてもらいました。ルールをあいまいにしない。そして厳格に守る事、例えば社長だけはセーフのような例外を作るとどれだけ理にかなったルールであっても守られにくくなる。あるいは会社の雰囲気が悪くなる。経営者がルールを誰よりも守り律していく。その姿を従業員さんは見ている。その背中を見せることでルールが守られる文化が出きてくる。

社長が一番にルールを守っていくことが大切ですね。